惑星

前に見えた星が帰り道の進行方向にまた二つ見えていた。けれど月はもう傍にはなくて随分と頭の上のほうに来ていたし、
三日月でもなくなっていて、半月よりさらに膨らんで満月に近づこうとしていた。二つの星の様子も変わっていて、
前のように横に一列に並んでいなくて上下にずれていたし、星と星との間隔も前より広がっていた。
オリオン座のようにいつ見ても同じ形で見えないのだから、きっとどちらかの星は惑星なんだろうと思った。
それにしてもよく光っているなと感心してしまう。まるで恒星のように自身で光っているように見えてしまうから不思議だ。
そう思ってしまうと太陽の反射光で光っている月が気になってしまい、改めて月を眺めてみるとなんとなく微妙な感じで、
自身でうっすら光っているようにも見えるし、反射光のようにも見えてしまう。きっと望遠鏡か何かの映像の記憶があって、
月のクレーターに影がでているとかそういうことが今、月を見るとどこかで思い出されていて反射光だと
思ってしまうのかもしれない。でも、そこで光っている惑星は頭では反射光だとわかるけど、実際にはただ光って
見えているだけで、普通の星(恒星)と変わらない。身近な物は明らかに反射光だとわかるけど、月くらい離れてしまうと
少し怪しくなって、惑星くらい離れてしまうともう反射光だか何かわからなくなってしまう。なんていうか、
少し離れて見る方が何事もあやふやになっていいような気がしてしまう。