Shin Yamagata

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9月7日




働く場所へと出かけていく人がたくさん乗った電車に乗るのは久しぶりだ。でもピークを過ぎた時間帯なので比較的空いている。満員電車の殺伐とした雰囲気がなく、身なりの乱れていない、清潔そうな人で電車の中は満たされている。これが朝だということを知る。鼻に神経を集中させれば整髪料のにおいや化粧品の匂いが漂い、まだ人間の体から発せられるにおいよりそちらのにおいの方が勝っている。ドアのすぐ横に立っている白地に黒の小さなドットが散りばめられた膝丈のワンピースを着た30歳くらいの女の首筋に差し込んだ太陽の光によって汗がうっすらと浮かび上がっているうなじの産毛が輝き、目覚めたときに感じた外の空気の中にあった秋の気配は徐々に失われていた。
昼寝をして頭をすっきりさせようと思ったのに寝すぎて体がだるくなる。
かりんとうが半額だ。