Shin Yamagata

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6月29日




土曜の公園の野球場には黒い帽子と赤い帽子の少年が野球の試合をしている。それぞれのベンチには子どもに混じって大人がいて赤い帽子の大人の一人は一つのプレーがあるごとにグラウンドにいる野球少年に向かって何か偉そうなことを言っている。〜ってんだろー、なにやってんだよ、お前〜、とか。その大人の言い方を聞いているだけで気分が悪くなる。小学生の小さな子どもに白髪の混じった50歳を過ぎたおっさんが偉そうに何かを言っている光景は何かがおかしい。50歳を過ぎたおっさんが自分の思ったとおりに動かない小学生にイライラしてそのイライラをそのまま言葉にのせて吐き出している。その光景を同じベンチで黙ってみている子どもたちの母親らしき人たちの姿もどこかおかしく見えてくる。スポーツの世界ではこういうことが当たり前なのか。反対側のベンチにいる大人は黙って試合を見ている。ときどき掛け声をかけて手をパンパンとたたく。黙って試合を見ているのか、赤い帽子のおっさんを見ているのかはわからない。赤い帽子の少年たちはおっさんのイライラした声に反応している。そんなことできちんとボールに反応できるのか。