7月14日

突然雷がなりはじめ大粒の雨が激しく降ってきたときに部屋の中にいたわたしは用事もないのに外へ出た。普通の雨なら気付かなかったのだが、どうやら傘に穴があいているようで傘をさしていても頭の上に水滴が落ちてくる。傘にあたる、ビニールに小石がぶつかるような雨の音で自分の足音さえ聞こえない。腰から下は驚くほどすぐにびしゃびしゃになり、水深が腰まである池にどぼんと浸かったようになっている。いつもいる野良猫はどこでこの雨を見ているのか。モンシロチョウは葉の裏へ避難したとしてもこんな雨ならすぐに地面に叩き付けられてしまいそうだ。頭からたれてくる水滴で顔もびしゃびしゃになる。傘はないよりあったほうがいい。