7月7日

雨が降り、近所の商店街では道路が歩行者専用になり屋台が並ぶ。ソースの香ばしい匂いや甘ったるい匂いに満たされた道はどこからか溢れ出た小学生でいっぱいになり歩く速度はいつもの25パーセント以下になった。ちょっとした隙間はすべて小学生の溜まり場となり、しゃがんだり立ったりしている小学生の会話は途切れることなく、小学生特有の自意識の渦が可視化され、小学生の隙間を縫うように歩く大人は顔がほころぶ。いつもいる野良猫はこの喧騒が嫌でどこかへ行った。