Shin Yamagata

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6月27日




金村さんの写真展に行った。写ってるものがほとんど目に入ってこない、写っているものの上にあるシミ、液体が垂れ流れたような痕、試し焼きの印画紙がくっついていたような痕しか目に入ってこない、一応試し焼きはしてるんだ、写っているものを見ようとすれば意識的に見ようとしない限り見えてこない、見るのがめんどくさくなってシミしか見ない、シミそのものはたいしておもしろくない、こっちに垂れ流したんだ、ああこれはくるっとやったのね、これは現像中の印画紙に光を当てたのかな、写真に写っているものはもうどうでもいい、どうでもいいけどこれはいつもの金村さんの写真と同じ撮り方だ、薬品のにおいはない、水洗はちゃんとしてるのかな、前の銀座の展示は薬品のにおいがすごかった、それにシミの向こうに写っているものがきちんと見えていた、随分変わったな、写真の大きさの問題かな、ちょと違うな、バライタとRCの違いもあるかな、シミに対してこれは何々のようだというのはアホらしい、こういう写真を見ると必ず写真の物質性がなんちゃらとか言いたくなる人いるなあ、そう言うのが一番簡単だなあ、それにしてもシミしか見えないなあ、写ってるのにシミしか見えないなあ、