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3月15日
暗渠になった川の上の緑道に、20メートルおきくらいに点々と植えられているこぶしの花がひらきはじめ、緑道の脇の花壇に植えられているツツジにも小さな蕾が見てとれる。ビワの実は確認してもよくわからない。緑道沿いの民家の庭に植えてある梅はほとんどが散っていて、その横に植えてある山椒の芽は出ているのかどうかまではわからない。先の寺の大きなクスノキは年中濃い緑の葉を茂らせていて、家と家の狭い隙間から見えるそのクスの緑は、早朝のよく晴れた日には山の稜線のように見えることがあって、間近に山を見ることのできないこのあたりの疑似山スポットとなっている。実際の山の稜線が見えるのはよく晴れた日の夕方に、緑道から少し離れたところにある、緑道を分断する国道の横断歩道を渡るときなのだけど、その見え方と言ったら、山の稜線どうこうの問題ではなく、