Shin Yamagata

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12月16日
久しぶりに写真集を買った。2年ぶりくらいかもしれない。もしかしたら3年くらい買ってなかったかもしれない。古本屋で手頃な値段で売っていたから手が伸びてしまった。岩合さんの猫もいいけれど、武田花の猫はもっといい。猫だけでなく背景がしっかりと写っていて、だからこそ、そこに猫が写っている。ここに写っている猫はわたしの近所にいる猫と同じだ。駅への行き帰りの住宅街で見かける、日向で目を細めて座っていたり寝転んでいたりしている猫がここに写っている。岩合さんの猫と何が違うのかということをはっきりと言えないのは、岩合さんの猫の写真集が手元にないからだ。でもなんとなくはわかる。岩合さんの猫の背景はたぶん紋切り型というか、素敵なというか、素敵ってなんだっていうか、とにかくそんな感じだ。今日は他にもいい本があるかもしれないと思って店内をうろついていると、内田百間の「贋作吾輩は猫である」が目に入った。文庫本と単行本の中間くらいの大きさのバードカバーの本で、あまり見かけないサイズの本だ。出版社も聞いたことがない。値段も新品の文庫本を買うよりは安い。昭和58年5刷とある。わたしが小学生の頃に発行された本だ。今日