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10月12日
10:00 台風が近づいてきている。雨が強まったり弱まったり。風はまだそれほど強くはなさそう。各鉄道会社のホームページを確認。明朝、電車は動いてなさそうな気配。タクシー運転手も電車を使って会社にいく。だから、明日はそもそもタクシーが少ないだろう、という情報が流れている。
12:00 変わらす雨が強まったり弱まったり。ラジオをつけっぱなしにしながら本を読んだりしていた。昼ごはんは食パンがある。サンドイッチにできそうな具材もある。水道も出るし、電気もとおっている。部屋の掃除でもしようかと思う。
15:00 3時のおやつにはせんべいがある。夏に四国の山奥の道の駅で買ったお茶でも淹れてせんべいを食べようかと思ったのだけど、お茶をいれるのがめんどうでせんべいだけを食べた。20分ほど寝た。
19:00 伊豆半島に上陸しているらしい。これから風が強くなるという予報。今日は家から一歩も出ていない。暗くなった今はもう寝るだけだ。明日の仕事がなくなった、と連絡がこないかなあと日中ずっと待っていたのだけど、明日はよろしくお願いします、とついさっきメールがきた。晩御飯を食べた。
20:00 風が強くなってきた。窓は全部閉め切っている。空気を切る音と窓を叩きつける雨の音が聞こえている。あちこちの川が溢れそうで気になる。すでに溢れている川もあるらしい。明日の朝は早い。起きた時には雨は止んでいるだろう。風は多少残っているかもしれない。朝起きたときにどんなニュースが流れているのか、そんなことを気にする間もなく、家を出て道路脇に立ってタクシーの空車がくるのを待たなければならない。
21:20 外で何か放送が流れた。朝も流れていて、それは、今日のゴミは回収しない、というような放送だった。今、こんなに雨風が強い時に放送が流れても、何を言っているのかまったく聞き取れない。不安だけが増大した。ネットで調べると、大雨特別警報が出されたようだ。放送はこれで間違いないだろう。ここには山がないから山が崩れることはない。家でじっとするしかない。もう寝なければならないけど、外から聞こえる物騒な音で眠れそうにない。なのに明日は早朝からタクシーを探さなければならない。やっぱり何かが間違っている。