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10月20日
午前中、少しだけ太陽が出た。ここ数日、ずっと天気が悪く、洗濯物が乾かなかった。干しっぱなしの洗濯物がまだなんとなく湿っているのだけど、今日はまた洗濯をしなければならなかった。洗濯機をまわして散歩に出かけた。また家がなくなっていた。なくなってしまうと、以前はどんな家があって、庭にどんな木が植えられていたとか、まったく思い出せなくなって、今回もやっぱり、何も思い出せなかった。むき出しになった湿った土とその向こうの民家を一緒に撮影した。このむき出しの土は、江戸時代より前のずっと昔からここにある土なのか、それとも、前にあった家が建てられたときに運ばれてきた土なのか、土を見てその判断に至る材料の欠片さえ頭の中には見当たらなかった。春ならこの土から草が生えてくる。その草のタネも江戸時代のものかもしれないのだけど、そんなことの何もかもがわからないまま湿った土を眺めた。これから寒くなる一方のこの季節にも何かしらの草が生えてくるかもしれない。だけど、ほったらかしの犬のうんこ