Shin Yamagata

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10月31日
写真展の案内はがきが届いたから行くことにした。最近は案内はがきが届いたのに行かない写真展も増えてきた。写真よりも、壁にかかっていた作者の言葉が気になった。写真展の会場に掲げられた言葉をものすごく大雑把に分ければ、写っているものについて書かれているものと、抽象的な概念や作者が感じていること、作者の内面などが書かれてものに分かれて、これは、写真を「鏡と窓」だと言った人がいたけれど、それとだいたい同じだ。今回の展示の言葉はその中間くらいだろうか。全体から一言抜き出してとやかく言うのはあまりいいことではないかもしれないけれど、
「風景がたちあがってくる」
こういう言葉の使い方が気になった。ある風景を見て「うわー、風景がたちあがってくるなぁ~」などと思う人はほとんどいない。写真をやっている人にはなんとなく伝わる言葉なのかもしれない。でもそれはやっぱり、なんとなく、であって、はっきりとしない。だから、紋切り型! そう思ってしまう。写真に対しては紋切り型を避けようとする配慮があるのに、言葉を選ぶときには