Shin Yamagata

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4月29日。
雲が一つもない。こんな晴れは久しぶりだった。山の様々な緑がそれぞれ際立って輝いている。どんなに急な坂道でも軽々と上っていける。石で組まれた急な階段を上り、道なりに行けば民家にたどり着くところを、さらに上の斜面に上っていく。すっかりひらいてしまったワラビに覆われた斜面に赤いつつじが咲いている。それらを前景に、民家、さらにその奥の山を一緒に写し込もうと思った。十段ばかりの幅の狭い階段をトンットンットンとさらに上がっていく。躓いた。あっ、が、スローモーションになる。肩に担いでいた三脚の足が目の前の地面にぐさりと突き刺さり、つっかえ棒となって上半身が倒れるのは防げた。だけど、石の階段に足をしこたまぶつけた。ほとんどこけていた。カメラは無事だった。だけど、左足のひざと右足のすねが猛烈に痛い。階段の角にぶつけたか。三脚を杖のようにして体を起こすのだけど、一歩が踏み出せない。痛い。痛すぎる。特にひざが痛い。でも、立ててるし、曲がるし、でも、大丈夫なんだろうか。痛みのやり場がない。痛みが体から溢れ出ている、というか、体そのものが痛みになった。誰にも見られていないから、大げさにびっこをひいて近くの小屋の