Shin Yamagata

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4月23日
11時半頃に道の駅に着いた。そこに原付をとめて登山口を目指した。左に行けば雌岳、右に行けば雄岳、と道の駅を出たところに表示が出ていた。目の前には薄いのや濃いのや淡いのや、様々な色の新緑に彩られた二上山がぽこんぽこんとあった。まずは雄岳を目指す。池の横を歩いて民家の脇を通り抜け、坂道を上ると神社があって、その脇の道に登山口という表示があった。少し上ると道が金網で塞がれていた。何これ、いかれへんやん、と思ったのだけど、よく見れば、開閉式になっている。昔の便所の鍵みたいな簡易なロックを外して登山道に入っていく。うねうねと登っていくというよりも、まっすぐに頂上を目指して進んでいく、というような急な上り坂、というか、ほとんど階段状の道が続き、すぐに嫌になって引き返したくなった。木々に覆われていて見晴らしは皆無。山の頂上も見えないからどれくらい登ったのかもわからない。途中、父親と小学三年生くらいの男の子を追い越したのだけど、男の子は石に座り込んで泣きべそをかいていた。それでも「こんにちは」と声を掛けると、甲高い声で「こんにちは」と