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8月18日
右手に黒い拳銃を持ったおばさんが一段上にある家から出てきた。急な階段は降りずに家の角を曲がったおばさんが裏山に拳銃を向けた。パン、パン。軽い音。少し間を開けてもう一発。おもちゃの拳銃だった。裏山の木が揺れた。火薬を詰め替えているのか、おばさんが拳銃をいじりながらこちらに向き直った。「サルですか?」聞いてみた。「そうですねん、家の屋根に上ってゴソゴソと」おばさんは笑いながら山に向かって拳銃をもう二発撃った。階段とは別の坂道を麦わら帽子をかぶったおじいさんが降りてきた。「こんにちは」挨拶をすると、おじいさんはびっくりしたような顔をこちらに向けた。そのまま固まって動かないおじいさんにもう一度挨拶をした。不思議そうな顔をしたおじいさんがぺこっと頭を下げた。「サルですねー」と言うと、おじいさんはおばさんのほうを見て少し笑った。このさきの上流にある滝の近くに置いた蜂の巣箱が熊にやられたと