2014-12-17 10月8日 「ハンカチとティッシュ持ったー?」という母親の声が朝の住宅街を歩いていると聞こえてくる。新しい住宅に混じって古い一軒家がいくつかありそのなかの外壁が茶色い板で覆われた特に古そうな一軒家の脇にある小さな庭には赤い花が落ちてしなだれた茎だけが残された彼岸花の根元からようやく葉が出はじめている。冬になればこの彼岸花の葉はもっと伸びているのだがその葉はいつのまにかなくなっていて気がつけば茎が一本伸びてきて花を咲かせる。あっという間に一年が過ぎた。