Shin Yamagata

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夢の中で目が覚めた。目が覚めた場所は旅館のようであり、実家のようでもあり、今住んでいる部屋のようでもあった。部屋は暗くカーテンの隙間からうっすら外からの光が入ってきていた。襖の向こうの部屋に人の気配があった。料理をしている様子だ。うまく起き上がることが出来ずにまどろんでいると襖を塞ぐようにして誰かが寝ていることに気付いた。暗くてよく見えないけれどそれが人だということはわかった。男だということもわかった。布団でグルグル巻きの状態で畳の上に転がっている。そして襖には相撲の番付表が貼ってあった。誰がこんなものをここに貼ったんだろうか、とぼんやりした頭で思っていた。相撲の番付表もぼんやりと見えていた。