12月3日

いつも行く喫茶店でときどき見かける母娘の娘の方はついこのあいだまで制服を着ていた高校生で母と進路についてこの喫茶店で話し合っていたのに今ではもうすっかり大学生の雰囲気になってしまっている。母と娘はこの喫茶店で待ち合わせをしてコーヒーを飲みながら色々なことを話し合いそして家へと帰り、娘の髪は黒いまま長くなった。娘は母と話すときにはどうしても子どもになってしまう。手や足の先に子どもの振る舞いが現れ顔も幼くなってしまい次第に姿勢が傾きはじめ、仕舞いにはコーヒーの載ったテーブルの上に突っ伏してしまいスカートなのに足をバタバタとさせてしまうのだ。そしてバタバタと揺れている白い靴からはここへ来る前に公園の砂場でネコを撫でていたときに靴紐のあいだに挟まった砂がさらさらと落ちる。いよいよ冬のはじまりだ。