Shin Yamagata

お知らせ  zine  Twitter   Instagram


 

11月7日




電車を待つ時間が惜しいから歩くことにする。(東京を前提にして読んでいた人は間違っている。)三回シャッターを押してから鞄に入っていたカツサンドは北風に吹かれ男に食べられた。風が強くて歩いていても何も見えない。風が目に入るからというわけではなく、北風が吹くから何も見えない。どうして今日に限ってこんなに風が強いのか。温かい缶コーヒーは飲まれることなく上着の右ポケットにしばらく入れられ、飲まれる頃にはぬるくなる。工事がされてはいるものの以前の面影は残っている。しかし記憶は変化した。