4月20日

若葉が出て植林されていない山は美しい。色々な緑色が混ざり合っている中に桜のピンクや春紅葉の赤が混ざっている。山の斜面の上の方にある集落では玄関を開ければ谷を挟んだ向かいの山が目の前に迫り、そのような色になっている。逆光だけど。手に届く範囲の若葉で気になるのは柿と山椒だ。柿はまず枝ぶりがいい。曲がりくねった枝の先に黄緑色の若葉が点々と芽吹いている。その黄緑色が鮮やかで目を引く。山椒は背が低い。白っぽい幹にこれも色鮮やかな若葉がちらちらと揺れている。葉に触れ、その指の匂いを嗅ぐと若々しい山椒が強く香る。目が覚めるような香りは気分転換にちょうどいい。見つけるたびに触って匂いを嗅いではっと目覚める。だからっていい写真は撮れない。