Shin Yamagata

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7月21日
初台のオペラなんとかでアラーキーの写真展。初台にきたのは久しぶりだった。玉川上水沿いの駐輪場に原付を止めた。1時間無料で4時間で100円。玉川上水にはほとんど馴染みがないけど、まったくはじめてというわけでもなく、吉祥寺あたりの玉川上水なら何度か歩いたことがある。吉祥寺あたりというのか、それとも井の頭あたりというのか、あの辺りは畑や雑木林がありのんびりとした風景が広がっていたけれど、初台の玉川上水はビルが建ち並ぶ甲州街道沿いにあって、さらに暗渠になっていて水面が見えなかった。それでも緑道というのか、木がずっと並んでいてセミが鳴きまくっていて、ちょっとしたオアシスのようだった。結果としてはアラーキーの写真よりも玉川上水の印象の方が強かったのだけれど、それでもアラーキはさすがにアラーキーだった。会場の写真撮影自由、ネットにあげるのも自由、っていうのもアラーキーだった。何より、撮りまくってて素晴らしい。写真は量だ。最近の写真がほとんどだったのだろうか、よくわからない、でも多分そんな感じだ。何か読めば書いてあったのかもしれないけど、何も読まなかったし、読むようなものもなかったかもしれない。誰が企画したのかもわからない。最初にヌードのでかい写真が並んだ部屋があって、その次は空と花の写真がグリッド状に並んでいた。アラーキーと言えばヌード、というのがあるからなのか、ヌードのでかい写真を最初に持ってきているのは。あの最初の空間がヌードではなくて空や花のでかい写真、あるいはそのあとの小さな写真が並べられた「写真狂老人A日記2017.7.7」の写真をでかくしたのを並べていれば、アラーキーの印象は随分と違ったはずで、アラーキー=ヌードみたいなものはもういいと思った。ヌードの写真は空や花や車窓から撮られた風景の写真よりどうしても印象が強くなる。でかい上に一番最初に持ってくればその印象はなおさら強くなる。