池袋

ブラタモリでタモリが池袋を歩いていたから池袋に行ったわけではない。池袋にはビックカメラがありジュンク堂書店がありブックオフがあるからだった。池袋は台地の上にあるとタモリが言っていた。そんなことを言われてもここが台地なのかどうかその池袋駅周辺では感じることはできない。池袋は高い建物がたくさんあるから日向の部分というのは特にこの季節は限られている。背の高いビルの壁面に太陽の光がたっぷりと反射しているのを見ながら影の中を歩くことになり、肉眼では光が当たっているビルの壁面も日陰の部分もよく見えるけど写真になるとどっちかがだめになるとか考えながら、それでも今は簡単に補正することもできるようになったからどうにでもなるのかもしれないとか思いながらその光の格差が気になり続けている。そうやって日向を目指して同じところをグルグルと歩き回る。そうするとさっきまで日向だった部分ももう影の中に入ってしまっている。撮れる場所も時間も限られている。地形も気になるけど太陽の光の当たる場所もものすごく気になる。時間が経てば太陽の光が当たっていた場所も痕跡として残ることがあるのだろうか。