神秘神霊秘伝秘法より
○大小便を堪える呪
大小便は時と場合によりては堪えねばならぬものなるが、それにはまことに困難するものあり。その時大便を催したるならば、男は左、女は右の掌の指にて「大」の字をかき、舌にて三度そこを嘗む。もしまた小便の時は「小」の字を書きて同じく嘗むべし。奇妙に堪えらるるなり。
○しびれの呪
しびれの切れたる時は、畳の塵を瞼か鼻の先につけ、「京に上れ〜」と唱へてなほるなり。
○蚋(ぶよ)に喰はれたる時の呪
蚋に食はれたる時は、その所の土をとりて食はれたる所に塗り附くべし。