3月13日

子育てが忙しすぎて夜遊びが出来なくなった群馬出身の吉田が言うには小さい頃にも当然風の強い日はあって自転車に乗っている奴らが風に飛ばされて何人も田んぼに落ちたという話を聞いたのはその日もやたらと風が強く、この季節だから南風であたたかく、風で前に進めないし、ブワッと強く吹く風に体がよろけるし、目にゴミは入るしスカートは捲れるし持っている鞄が飛ばされそうになるし髪型がおかしくなってハンサムもキレイもブサイクに見えるから髪形で人の印象なんていくらでも変わってしまうということを露呈させるしで、この風は関東特有のものなのか、奈良に住んでいたときも高知に住んでいたときもこんなに風を意識して暮らしたことがなかったという話からそういう話になったのだし、風のせいで遅刻したというのは冗談だと思っていたけど冗談ではないということも実感したのだった。