7月5日

二枚で百円という棚に糸子のカーネーションというのか、椎名林檎のカーネーションが売られているから買おうと思ったけど、棚を二往復眺めたにもかかわらずもう一枚欲しいＣＤがないのだから目をつむって人差し指をちょんと突き刺して当たったＣＤを選びレジへ持っていった。レジのお姉さんが「中身を確認します」と言ってＣＤを包んでいたビニールを破いて中を確認する。人差し指に選ばれたＣＤをレジのお姉さんはしげしげと眺め、「これは中身が違います。」と言った。わたしゃ二枚で百円の棚の隣にあった一枚百円の棚のＣＤと中身を入れ替えたりしちゃあいませんよ、これは冤罪でさー、それにわたしゃ目をつむって人差し指でちょんと選んだだけでさー、それが中身が違うなんてねえ、それこそ奇跡でござんすよ、だから知らないっていってるじゃあございませんか、そのＣＤを欲しくて買ったわけではないのだから誰のＣＤかもこっちはわかっておらんとですたい、だから許してやっておくんなさいまし、わたしゃ知らないのです、何もかもしらんとですたい。