Shin Yamagata

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2月3日




暖かい。節分か。薄く晴れているのだが、このような光でこそ見えてくるものがあるという。しかしわたしにはこれといったものは見えてこない。薄い影や薄い光がときどき目に入るくらいで特に何かが見えるわけではない。曇っている方がものがよく見えるという。理屈で考えれば確かにそうだ。光の強弱がない、ほとんど明るさの違わない光で満たされた光景は明暗のはっきり分かれたコントラストのある風景より確かによく見えるのだろう。しかしいったい何がよく見えるというのだ。それは理屈でしかない。理屈でものをみる人間がそういうことを言うのだ。肉体はそういうものを求めてはいない。肉体は常に太陽を求めているのだ。