Shin Yamagata

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12月8日




「写真のこれからの悲劇的な部分」というのはあれか、フィルムの運命が社会の圧力、需要と供給の関係から困難な状況や立場に追いやられ不幸な結末に至る劇、的な部分ということなのか。そんなのどうでもいい。写真はいつでも悲劇的でもないし喜劇的でもない。写真は誕生したときから感光剤や機械に左右されてきた。インクジェットプリントがスタンダードになったからといって悲劇的ではない。それを悲劇的だと、不幸な結末に至ってしまったと、あの暗室の酢酸の匂いの中で、あの赤いランプの下で錬金術師のように光を手で遮り出来上がる写真をもう見ることができない…そんなことを言って嘆いている人間がただ喜劇的なだけだ。