Shin Yamagata

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実験










先日のブログでアブラムシとかてんとう虫のことを書きながら、昆虫は幼虫、蛹、成虫と変化する、みたいなことも書いたけど、改めてそれを読んでいて思い出したことがあった。
中学生の夏休みの宿題で自由研究みたいなのがあって、その時にアブラゼミを使って幼虫、蛹、成虫に関わるであろうある実験したことがあった。実験というか、ただ残酷なだけなのかもしれないけど、、、。僕は以前から幼虫が殻を脱いで出てきたばかりのアブラゼミ(以下、蝉)が白い色をしているのがきれいだな〜と思っていて、(いや、きれいというか、カブトムシとかもそうだけど、殻を脱いで出てきたときのあの白い状態というのはなんともいえない不思議さみたいなものがあって、)その白い状態のまま蝉を飛ばしたいと思っていた。
夕方、暗くなりはじめる頃に近所のお寺に行くと、蝉の幼虫が地面から出てきていて、ノコノコ歩いていたり、木によじ登っていたりするので、それらをできるだけたくさん捕まえて持ち帰り、家のカーテンにぶら下げておく。それでなんとなく電気は付けない方がいいのかなと思って、暗い中で蝉が殻を破りはじめるのを待ち、殻を破って出てきて、縮んでいた羽が伸びきったところから実験は始まった。
実験はあらかじめ色んなことを考えておいた。でも今は何を考えてどんなことをしたのかほとんど覚えていない。体が乾いて乾燥するから色が変るのではないかと考え、濡れた綿で白い蝉を包んでみたり、ゆっくり乾く時に色が変ってしまうのかもしれないから急激に乾かしてみようと火であぶってみたり、あと酸性にしてみるためにお酢に浸けてみたり、とにかく考え付く限りの色んなことをしたと思うけど、そしてもう何のためにそうしてたのか覚えていないのだけど、羽をはさみでちょん切って何かもしていた。
それで結論としては冷凍庫に入れて凍らせた蝉だけが白いままで、あとは全部茶色くなってしまって、結局白い状態のままの蝉は凍って死んでいるから飛ぶことはできなかった、ということになった。でも、一つわかったことは羽をはさみで切った時に体液がその辺にころがっていた綿についたみたいで、その綿が黒くなっていたのがわかって、、、、最初は綿が黒くなっている原因はわからなかったのだけど、もしかして体液じゃないかと思って、次の日にまたそういうことをしたらやっぱり体液がついた綿が黒くなることがわかって、蝉が白色から茶色くなってしまう原因は体液にあるのじゃないかというとこらへんまではわかった。でもそれ以上どうしていいかわからなかったから、そういうレポートを作って提出したような気がする。そしてめでたく金賞をもらった。
それでいまだになぜ白い色から急激に茶色い色に変ってしまうのかはわからないままになっている。誰か知っていたら教えてください。