Shin Yamagata

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図書館




図書館が閉まっていた。祝日のせいだと図書館の前で思った。霧雨に近い雨が降っている。ゴムぞうりと足の裏の間に砂が何粒か入ってしまっていた。気になるけど取り除いたところでまたすぐに入り込んでしまうだろうからそのまま歩くしかない。借りた数冊の小説のうちの一冊は途中まで読んでやめてしまった。読んでいて、現実では起こり得ないこととかが書かれていて、だんだん読む気がなくなってしまった。しかし、今思い返してみると他の小説よりその小説のことの方がよく覚えている。なんとも言えない気持ち悪い感触がしっかり残ってしまっている。でも、その先をどうしても読みたいとは思えなかった。