Shin Yamagata

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9月11日




地下鉄の中では群像を読んでいたから乗客のほとんどの人を見ることはなかった。群像には創作合評だったっけ?そういうのがあって書かれた小説に対して小説家か評論家かが小説に対して言葉を繰り出している。?と思うことがほとんどで、読んでほほーと思う部分は僅かしかない。電車を降りるとすぐに階段があったから脇のエスカレーターには乗らずに階段を駆け上がる。階段を上がりながら紀伊山地に点在する集落の斜面を思い出す。東京での生活の中でも上ったり下りたりは頻繁にあるけど、それは上ったり下りたりという言葉の上で同じなだけで、そして体の運動を見ても同じようなものだけど、と共通点を探し出せばいくらでも見つかりそうだけど、違うところも当然あって、だから、共通点よりも違いの方が気になるのだから仕方がない。ここは東京だ。