Shin Yamagata

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4月15日
明日は天気が崩れるという予報だから今日はどこまで撮影できるかわからないけれど、午前中は大丈夫だろうと思って原付のうしろに三脚をくくり付けて出発した。山を上って下って本流の川沿いに出るのだけどすぐに曲がって支流を遡ってその間にサルとシカとヤマドリと遭遇しながら一番奥の行き止まりの集落にたどり着いた。さっそく坂を上っていく。集落の中腹くらいから見下ろすと、家と家の間から木が出てきていて、新芽を吹いた枝が屋根の上に広がっていて、経年劣化のトタン屋根と何もかもがいいバランスだから写真を撮るよりも見ている方がいい。フレームの端っこを屋根の内側に納めるか、屋根の外側を少しフレーム内に入れるかで、写真ががらっと変わってしまうのだけど、ズームレンズだから迷いが生まれる、というか、今はあまり考えずに、撮れるものは撮ることにして両方撮っておくのだけど、この迷いは当分なくなりそうにない。少し移動すると屋根の反射が少し減ることがわかったから、そこでも一枚撮っておく。家と家に挟まれた狭くて急な階段をさらに上っていく。かつて家があったのだろうけど今は何もない草の生えた平らな場所に入って縁まで歩いて見下ろすと、