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1月22日
閉店していたカメラ館をあとにして張り紙に書かれていた本館の地下の売り場に行くことにした。レジのおばさんに無反射ガラスって置いてますか？ と聞くのだけど、「無反射ガラス」という言葉が通じない。ムハンシャガラス、ムハンシャガラス、同じ言葉を繰り返すのだけどそのたびに聞き返されて通じない。ムハンシャ、ガラス。通じない。おばさんは若い男を呼び寄せた。男にまた同じ言葉を繰り返す。え？ と聞き返されて、また二度ほど同じ言葉を繰り返し、さらにそのガラスがどう使われるのかとかも説明した。ああ、と言いながら、あるとしたらこちらですかね、と案内された場所には暗室で使う薬品などがほんの少し並べられていた。少々お待ちください、とその場を離れた若い男が連れてきたおじさんの店員は、ここ、と笑いながらガラスケースの中を指さした。はあ、とわかったようなわからないような返事をした若い男がガラスケースの鍵を開けはじめる。六ツ切りと四ツ切りサイズらしい四角くて薄いボール紙に