Shin Yamagata

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4月17日
土砂が崩れて通れなくなった道は1週間経ってもまだ通れないままだった。大回りの迂回路、それも酷道と呼ばれるような道を通らなければならなかったから行くのは諦めて、国道169号を南へ下った。最初の集落は池のある集落だった。川沿いの道から山の上にのぼったところにある集落で比較的平らな場所だった。平すぎてあまり撮れないかもと思っていた通り、一枚しかシャッターを押せなかった。その一枚もせっかく来たのだからと記念に押したようなものだった。次の集落は20軒もないくらいの小さな集落だけど斜面にあった。中腹まで上って足元の屋根を見ながら三脚を立てる。雲で太陽が隠れたから出るまで待つ。少し雲が増えてきていた。さらに上って見下ろすと屋根が重なり合った合間に畑が見えている。一番おもしろく見える場所を探して草の生えた斜面に入って行く。夏は伸びた草が邪魔をして入れない斜面だった。三脚が倒れないように足の長さを調節する。シャッターを押す。少し移動してももう一枚撮る。次の集落も川沿いの道から上ったところにあるのだけど、上った先が比較的平だった。それでも心当たりがあるから歩きはじめる。雲がだんだんと増えてきていて、三脚を立てたままシャッターを押せない時間が長くなっていく。サイレンがなって12時になったことがわかった。下ってバス停に置かれた椅子に