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8月23日
落合集落というところに到着した。山の斜面に形成された集落で、対岸の山の斜面にも集落があった。谷を挟んで集落が向かい合っている。日当たりはどうなのだろうか。ついさっきまで雨を降らせていた雲で太陽がどこにあるのかわからなかった。それにしても自動販売機があった。ずいぶん奥まで来た、という感覚があるのだけど、郵便局や小さな商店もあって、隔絶されているという感じがしなかった。奈良の山奥とは少し様子が違った。そば屋もあった。ちょうど12時だからそば屋に入ってざるそばを頼んだ。他に客はいなかった。手打ちそばらしいけど、味は普通だった。川の流れる音や鳥のさえずりをききながら、などとのんびりとした山の雰囲気を楽しむ間も無く食べ終わってしまった。量が少ない。全然足らない。脇のおでんの鍋からたまごと厚揚げを持ってきた。タッパーに入っていた味噌が甘くておいしい。このままさらに奥へ進んで徳島方面へ抜ける道もありそうだけど、どの程度の道かわからないから店のおばさんに聞いた。このあいだの台風で峠が通れなくなったということで、来た道を引き返すしかなかった。原付を店の前にとめたまま歩いて集落へ上っていく。車の道を避けて歩いて上っていける道から入っていく。上から放し飼いの黒い犬が駆け下りてきて