■

7月23日
暖色系の照明ですべてのものがオレンジ色になっている店内は自衛隊員でいっぱいだった。髪型、服装、腕の太さからみて自衛隊員で間違いない。自衛隊員も居酒屋で酒を飲む。この辺りの飲み屋はすぐそこにある駐屯地の自衛隊員でいつも賑わっていた。こういう風景は大学周辺の学生で成り立っている飲み屋が並ぶ風景とどこか似ていて、懐かしさを覚える。20時を過ぎれば飲み屋の向かい側のコンビニのお客の8割は自衛隊員になり、煌々と照りつける真っ白な蛍光灯の下で、屈強な肉体を見せつけるようにしてレジに並んでいる。みな若く、服装はその辺の近所のおっさん、というような格好ではなく、少し服装に気を使う学生のような格好をしていて、体つきとその格好がちぐはぐで、歩いていてもすぐに自衛隊員だとわかってしまう。そういうのもあって