Shin Yamagata

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1月13日
失敗した写真を選ぶ、などと写真家は言ったりするけど、失敗したと思ってるのはその写真を選んでる写真家だけで、発表された写真を見る側にとってはその写真が失敗しているか成功しているかは関係ありません。どの写真も下手くそだ、失敗してる写真ばっかじゃねーか、などと言われる写真家もまーそれほど多くはないけれどそこそこはいて、その人たちは決して失敗してる写真を選んでるわけではなくて、すげーいいのが撮れたとか思っているわけだから、これもまた何が失敗していてどれが成功しているかはよくわからないことになってしまいます。失敗した写真を選ぶ、なんて言うと何か啓示を受けたような気分になってしまう人がいるらしいですが、そもそも何を基準に失敗とか成功とか言っているかがわからなければ何の意味もないことです。具体的な目標や結果というものが想定されていて、その過程で起こる失敗と、写真の失敗を同列に並べてもいいのかってこともあります。要するに、失敗した写真を選ぶ、なんて言葉には騙されてはいけないってことです。