■

12月4日
大きな梨をもらった。名前はわからない。大きさに驚いているうちに名前を聞き損ねた。そもそも、梨をくれた人も梨の名前を知らなかった。梨をくれた人も梨をもらった人で、いらないから別の人に梨をあげた。だから、もう梨のことは忘れていた。持って帰るうちに外気で冷えただろうと、家に帰ってすぐに包丁を入れた。見た目は豊水のような感じだからやわらかくて甘いのだろうと思っていたら、酸味もあって二十世紀のようにシャリシャリとした食感もある。それにしても大きかった。普通の梨の2倍か3倍はありそうで、半分食べればお腹いっぱいになる。西日本には鳥取県があって、鳥取といえば砂丘だと思う人が多いのだけど、西日本に住んでいる人なら