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10月3日
水没した車の画像とともに高知市の鏡川が増水というニュースを目にして、高知市在住の知人にメールを送った。「ずっと建物内におるきよくわからんけど、一時県民文化ホール近くの河原が溢れたらしい。今は雨やんでるから、大丈夫」書かれている内容よりも土佐弁の懐かしさが迫ってくる。その懐かしさに付随して、土佐弁をしゃべるその人の表情が頭に浮かんでくるのだけど、二十年以上前のまだ若いあの頃の表情で、だから懐かしいというよりもまた別の、こういうときにふさわしい言葉が思いつかない感覚に体全体が覆われた。県民文化ホールという言葉は高知県を離れてから一度も使ったことがないにも関わらず、だからこそなのか、路面電車の通りから南に入ったあのあたり、その路面電車が走る風景も含むその周辺全体の風景が浮かび上がってきて、あの誰もががっかりとするはりまや橋、今はもうなくなってしまった角の西武百貨店、