Shin Yamagata

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11月20日
排除という言葉がニュースを賑わせていたが、私が働く会社では排除なんて日常茶飯事だ。使えない奴だと思われればコピー機近くの席に移動させられる。これが私の会社のやり方だ。理由はこうだ。「コピー機の周りには悪い『気』が漂っているからね」なんだそれ。コピー機に失礼だろ! とは誰も突っ込まない。自分に都合のいい人間で周りを固め、反抗的な態度をとれず心が病んでいくものがいたとしても、それは心の弱い人間が悪いということになって排除されていく。これはちょっとした傷害事件なのだが目に見えないところを傷つけられているから顕在化することがなく、誰にも傷害事件だと思われないまま、これもまた日常なのだと人々の頭に刷り込まれつつ、日々の業務がこなされていく。そして排除される側の人間の中に、使えない人間を排除していく考えに同調しはじめるものがぼつぼつとあらわれてくる。排除されてはならないという自己防衛反応の一種だと言えなくもない。これは小さな虐殺だ。しかしまた、