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4月11日
この集落は前もこうだった。前に来た時も、もう撮影ができるかできないかのぎりぎりの時間だった。太陽のある方だから西の方なのか、南西の方なのか、そっちに雲が湧いて太陽を隠してしまう。そして雲は太陽のあたりを過ぎるとかすれてなくなってしまう。だから太陽とは反対側に顔を向けると空はすっきりと晴れていて雲が一つもない。どの山が雲を発生させているのかしらないけれど、ちょうど太陽のある位置に雲が湧いてしまう。下にある柿の木にレンズを向けて太陽が顔を出さないかと待っていた。枝振りがよくて、さらに地衣類のこびりついた枝や幹がまだら模様になっていてかっこいい。その柿の背景が何も植わっていない畑だから柿の木が浮き立って見えていて、そして、その柿の木の横に梅の木があって新芽がちらちらと出ているその緑の鮮やかさを画面の端に少し入れて、残念ながら柿の新芽はまだほんの少しだし、ちょっと枯れた部分もあるのか