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5月26日
皆既月食らしい。外に出た。月は、月があるところがかろうじてわかるくらいの厚さの雲に隠れていた。そのまま住宅街を歩いた。お父さんに連れられた小学生くらいの男の子が交差点で空を見ていた。緩い坂を下って緑道に出ると、今度はお母さんと一緒に女の子二人が空にスマホを向けていた。空を見てもまだ月は雲の向こうで、雲が明るく光っているだけだった。そのまま大きな公園まで歩いた。木に覆われた道を過ぎて原っぱに出てみると人がたくさん集まっていた。みんな空を見るかスマホを空に向けていた。雲が少し薄くなったみたいで、月の形がぼんやりとわかるくらいになっていた。半分欠けた月を見ながら公園を歩いた。月がよく見える開けた場所はどこも人が集まっていた。長いレンズの付いた一眼レフカメラを自転車にまたがったまま構えているおじさんは