Shin Yamagata

お知らせ  zine  Twitter   Instagram


 




8月3日
高架になっているバイパスを原付で走っていた。名古屋かその手前くらいまで来たところで明らかに雲行きが怪しくなってきた、というか、少し先の風景の霞み具合は確実に雨が降っていた。バイパスを降りるところはないし、とまれそうにもないと思っている間にパラパラとヘルメットのシールドに雨が当たりはじめた。一瞬でびしょ濡れになって高速道路の下に入れた。暑かったからちょうどよかった。それにすぐに乾くし、と思ってそのまま走った。雨の範囲は狭くて高速道路の下から抜けたときには晴れていた。木曽川にかかる橋で大きなトラックがうしろにぴったりとくっついた。どういうつもりでそんなに車間を詰めてくるのかわからなかった。右車線に移ってスピードを上げた。ついてはこなかった。四日市は渋滞していた。大型のトラックばかりでトラックから出る熱に取り囲まれて苦しかった。鈴鹿に入る頃には道は空きはじめていた。右に曲がってまだ作りかけのバイパスを