12月15日

家を出るときには晴れていたのに目的地に着けば今にも雨が降りそうな雲が空を覆っていてその雲を見た1時間後くらいには雨が降り出していたのを眺めているのは背の高いビルの5階の大きな窓からでビルから出たときにはもう空は暗くなりはじめていて雨もあがっているのだけどビルの前の車がビュンビュン走る道路はまだ濡れヘッドライトの光やテールランプの赤い光を反射しているのを横目で眺めすぐ地下に降りて駅員さんに銀座一丁目はどう行けばいいですかと聞けば駅員さんは居眠りをしていたようではっと目を見開いてぱっと立ち上がり日比谷まで行くと地下の通路で有楽町駅とつながっているのでそこで有楽町線に乗り換えてくださいということだったのでその通りに銀座一丁目はクリスマスだからかきらきらと光る電球がいまどきはLEDなのだろうか瞬いていてあのときの暗い東京を思い出すのだけどもうあれから2年近く過ぎているのだなあと思った。