６時

だいぶ日が落ちるのが早くなっていたのは知っていたし、昼間でも夏のような日差しではないことは知っていたけど、まだどこか夏の延長のような気分が残っていた。今日の昼間までは確実に残っていた。今日の夕方の６時くらいに、もうこんなに暗いと思った。夕方の６時っていつからこんなに暗くなっていたのだろうかと思った。あれっ？と思った。昨日も一昨日もその前の日もその前の前の日も夕方の６時はこれくらい暗かったはずなのに、今までどうして何も思わなかったのだろうかと思った。どうして今日思ったのだろうかと思った。そう思ってしまうともう夏の延長のような気分はすっかりなくなってしまっていた。