2017-08-17 ■ 6月28日 左脇に本を数冊抱えて、右手を本棚に伸ばしているあなたの横顔の目は、ちょうどメガネのフレームと重なって見えないのだけど、あなたがどんな目をしているのかはわかっている。手を伸ばした先にある本のタイトルまでわたしにはわかっている。わたしの身長では届かない高さにある本にあなたはやすやすと手を伸ばし、わたしが読んだことのない本を手に取ろうとしている。その本にはおそらくこんなことが書かれているのだろう。