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12月20日
朝、いつもすれ違う人が今日は自転車に乗っていた。緑色の自転車なのが意外だった。そのまま坂を下って保護樹木に指定されているこぶしのつぼみを見上げる。葉が落ちたと思ったらもう春に咲かせる花のつぼみがついている。葉が落ちるどのくらい前からつぼみができはじめているのか、と毎年つぼみを見て思っているような気がする。また来年の秋も今思っていることと同じことを思うのだろう。それを死ぬまで繰り返し、結局つぼみがいつ出てくるのかを知らないままこの世から消えていくのだろう。