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4月18日
写真1枚が10万円で10人に売れることと、3000円の写真集が500人に売れることの違いを考えたこともない写真家と話をしなければならないのは、写真にしろ写真集にしろ、どちらにしたって売れないからだ。売れないのが当たり前、自費出版が当たり前、とドヤ顔で言っている写真家は、現状を憂いながらも、その現状を肯定して満足しているに過ぎない。しないよりはした方がマシ、と言って、写真展をしたり写真集を出したりしている写真家、そんな人たちが集まった集団に未来などあるはずがない。そうきっぱりと言われ、頭を抱え込んだ。あんた何様よ、と口から出そうになる言葉は喉に引っかかり吐き出されることはない。相手をギリっと睨みつけるものの、言葉はまったく出てこなかった。こういうときにかぎって、壁に飾られた羊の絵が気になりだす。もこもことした毛に覆われた羊の横に、今刈り取られたばかり、というような肌色の痩せた