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3月24日
標高の低いところを目指すと、和歌山との県境に行くことになる。あと数百メートル進んだところに県境がある七色という集落を目指した。途中の天辻峠のソメイヨシノはまだつぼみも膨らんでなさそうだったのだけど、七色集落の入り口にある自動販売機の脇のソメイヨシノは少しだけ花をつけていた。二分咲きくらいだろうか。三脚を担いで舗装されていない細い道を上っていく。坂を上ったところにある民家の屋根の向こうから新芽が出はじめた柿が見えた。下にあった柿はまだ新芽が出ていなかったから、下のとは別の種類の柿かもしれない。柿の根本にはフキが葉を広げていてフキノトウも出ている。そのあたりで数枚撮影してさらに上っていく。峠を越えて冷え切っていた体があたたまってくる。ホトケノザの紫の小さな花が風でちらちらと揺れていて、頭上をカワラヒワがキリキリと鳴きながら通り過ぎていって、