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石川県金沢市片町２丁目

この写真を見てすぐに金沢だと思った。それはこの写真を撮影したときに、これは確実にいけた、絶対いい写真だという手応え、とここまで書いて、書こうとしていたことが間違ってはいないけれど、ずれていることに気がついた。結局、現像してべた焼きを見たときに、全然ダメだと期待を裏切られたことが強烈に記憶に残っていたということだった。だいたいそうだ。現場で手応えを感じたときほど写真はよくない。びっくりするくらいつまらなくなっているというのを何度も経験してもう何も期待しなくなる、かといえばそうでもなくて、やっぱり期待してしまう。もちろん手応えを感じてそのままにいい写真もある。だけど、やっぱり、特に気にせず撮った写真が（まったく気にしていなければシャッターは押さないのだけど）よかったりするのが一番うれしい。それにしてもダメだと思っていた写真もインスタグラム用に正方形にトリミングするとなんとなくみんな良くなってしまう。要するに正方形は誰が撮ってもそこそこ上手く見える、構図が安定しやすいということで、だからこそ、正方形は本当はむつかしい。最初にフィルムの比率を正方形にしなかったのは、誰が決めたのかは知らないけれど、えらいと思う。はじめっから正方形にしていたらくだらない写真が量産されていたかもしれない、そんなことはないだろうけど、いったいどうして、
（グーグルはこの路地に入っていなかったため写真は表裏になっています）