反応

今、展示している写真を見てなんの反応もない人にどうやっておもしろいと思ってもらえるのだろうかと、言葉を探そうとしてもまだほとんど何も言葉が出てこない。自分ではおもしろいと思ってるけど、それを人に説明することがなかなかできない。説明してわかるおもしろさというのも確かにあるだろうし、勉強したり知識を増やしたりしてわかってくることもあるのだろうけど、いくらそんなことをしたってわからない人にはいつまでたってもわからないのだろうと思うこともある。そういうのは時々出会う、やたらに知識が豊富であれやこれやと写真を分析する言葉を持っていて、実際しゃべると簡単に論破されてしまうような人の写真がものすごくつまらないってことからも想像がつく。僕にはなぜかその写真がつまらないということだけはわかってしまう（ある人にとってはとてもおもしろかったりはするのだろう）。で、こうして展示をして、見に来てくれた人と言葉を交わしているうちに、なんとなく言葉が出てきてしまうこともある、というか、言葉にするきっかけを掴むようなときもある。それは自分としては当たり前というか、身体に染み付いていてほとんど気にすることもなかったようなことが改めて言葉として浮かんでくるということもあるし、まったく思ってもみなかったような言葉が出てくることもある。そういうのはその話している相手との相性とかそういうのも関係しているのかもしれないし、関係ないのかもしれないし、そのへんはいまいちよくわからない。ただその出てきた言葉が相手にすんなり伝わらないからまたそのことを別の言葉にしていかなくちゃならなかったりで、こういう作業はなかなか進まないし苦手だから、トークショーのことを考えると不安になるけど、トークショーの日は確実に近づいている。２１日、土曜日です。