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7月18日
犬が雷を怖がるから、怖がる犬の面倒を見なければならなかった。外では雹が降っていたとあとで知ることになるが、そのときはカーテンを締め切っていたし、なるべく雷の音が響かないようにラジオを大音量で流していたから、雹が降っていることなど気付くわけもなかった。ラジオにノイズが入れば雷が光ったということだから犬の耳を両手で塞ぐ。それから、犬の頭に口をくっつけてワーワーと喋る準備をする。ゴロゴロと音が響きはじめると同時にワーワーと声を出して犬の気を逸らす。そうやって雷が去るのをひたすら待たなければならなかった。電話が鳴っても無視だ。こういうときに限って電話がかかってくる。